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ワイヤレスマウス、昔と今とでここが変わった! - PHILE WEB

パソコンのマウス、ワイヤレスですか? トラックパッド内蔵のノートパソコンを利用しているのならばいざしらず、デスクトップ機などマウスを必要とする人の多くはワイヤレスタイプを選択しているのではないでしょうか。そのワイヤレスマウス、製品が出始めた十数年前と現在とでは通信機能が大きく変化しています。当初は独自のワイヤレス方式(付属のUSBドングルで通信)を使う製品が主流でしたが、やがてBluetooth 3.xまでの通信仕様(HIDプロファイル)に依存する製品に取って代わられ、現在ではBluetooth 4.x以降(Bluetooth LE)の通信仕様を使う製品が一般的です。

Bluetooth4どころか5に対応したエレコムのマウス「M-BY10BR」Bluetooth LEに対応したワイヤレスマウスは、HID Service(HIDS)とHID Over GATT(HOGP)という通信仕様に準拠しています。Bluetooth 3.x以前とは互換性がないため、Bluetooth LE非対応の旧型パソコン/OSでは利用できないものの、Bluetooth 3.xまでの通信仕様に対応したワイヤレスマウスより多くの点で有利です。そのひとつが、省電力設計です。Bluetooth LEはBluetooth 3.x以前と比較して圧倒的に消費電力が少なく、通信仕様もムダの少ないものに変更されています。消費電力の少ない赤外線LEDを採用するなどの工夫もくわえ、単4電池1本で約10ヶ月電池交換が不要とうたう製品があるほどです。製品にもよりますが、バッテリー残量の管理も可能です。Bluetooth LEには、バッテリー管理のための通信仕様(Battery Serviceなど)が用意されており、パソコン側でワイヤレスマウスのバッテリー残量を把握することが可能です。長持ちするからバッテリー残量を意識する必要性は低いものの、あれば安心な機能であることは確かです。

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