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Feb

浦和学院・森大監督「凄く大事なこと」高野連が「マウスガード」普及へ

日本高野連と日本学校歯科医会が故障防止のために普及を目指しているマウスガード。製作のため歯型をとる材料を噛(か)む花巻東ナイン

18日開幕予定だった第94回選抜高校野球大会は、雨天のため開会式と1回戦計3試合が19日に順延となった。オンラインで取材に応じた浦和学院の森大新監督はチームの調整状況などとともに、選手の歯を守るための「マウスガード」の使用についても言及した。 「マウスガードもやっていまして、ケガ防止の意味では凄く大事なことだと思います。ウチとしては採用してやっていきます。希望をとって自分で使いたいと思う生徒には使わせています」 野球界では聞き慣れない「マウスガード」。目的に応じて歯、唇、舌などに使用する「マウスピース」において、歯を守ることに特化したものが「マウスガード」だ。 高校野球では2010年から「白または透明なものに限り」と条件付きで使用が解禁された。現在、日本高野連と日本学校歯科医会が故障防止のために普及を目指している。 高校野球において歯を守るために日本学校歯科医会と高野連が動いたのは17年。浦和学院と川越工で型取りや、装着、調整を行う「マウスガード普及調査」をスタートさせた。 今回の事業を主導する日本学校歯科医会の野村圭介副会長は「今は周知のステップ。甲子園で強豪校が着けている姿を見て、全国の子供たちが装着するきっかけとなり、少しでも多く歯のケガを防止できれば」と狙いを語る。 雨天順延となり、あす19日に開幕戦を戦う浦和学院ナインの「歯」にも注目したい。(柳内 遼平) ≪プロでは使用選手が増えている≫プロ野球ではマウスピースを使用する選手が増えている。かみ合わせをよくしてパフォーマンスの向上を狙う打者だけでなく、日本ハム時代のダルビッシュ(現パドレス)は10年に3本ある親知らずに悩み、歯科医に相談の末に装着。楽天・田中将も11年の春季キャンプで使用したことがある。近年では星稜時代に歯が欠けた経験があるヤクルト・奥川も昨年の春季キャンプで一時的に導入した。

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