07

Oct

王道系ゲーミングマウスなのに“フィット感”も調整できる「Corsair GLAIVE RGB」をテスト

Corsairのゲーミングデバイスというのは、比較的に奇をてらわず、地味ながら基本仕様の素性の良さで勝負するという傾向がある。

投入済みの軽量マウス「HARPOON RGB」やハイエンドマウス「SABRE」シリーズにしても、ぱっと見のデザインはごく普通ながら、手に馴染むラバーコーティングであったり、ケーブルの取り回しやすさに一工夫あったりと、「触ればわかる」とでもいわんばかりのピンポイントで特徴を打ち出している。

そして今回の「GLAIVE RGB」も、基本形状は極めてスタンダードだ。アウトラインはマイクロソフトの往年のマウス「Intelimouse Explorer」に似ていて、およそ人を選ぶことのないデザイン。その上で、ゲーミングマウスとして必要な要素を高いレベルで備えつつ、さらにワンポイントのオリジナリティを付け加えたというのがこの製品だろう。

基本性能は最新トレンドを完全にキャッチアップしている。最大16,000DPIのセンサーは1DPI刻みで調整可能で、マウス中央のボタンにより5つのDPIプロファイルをオンザフライで切り替え可能。さらに、特定の場面で極端にDPIを下げる「スナイパーモード」も搭載。このあたりの特殊機能は任意のマウスボタンにバインドできる。また、各種設定はマウス本体メモリに保存されるため、別PCに繋いでも使用感が維持される。

外観をぐるりとチェック、左側面には標準でエンボス加工付きのラバーコートが施されている 底面のソールはわりと大きめ。接地面を大きくすることで負荷を分散し、初動抵抗と滑走抵抗の差を小さくする狙いだろう

ピンポイントで見ていくと、ホイールのデザインが面白い。

表面にオフロードタイヤのようなエンボス加工が施されており、曖昧になりがちなホイールの回転操作をガッチリとグリップしてくれる。さらに2つのサイドボタンもかなり彫りの深い形状をしていて、親指を上方向に軽く跳ね上げるだけで素早く確実に操作できるよう工夫が凝らされている。

王道系ゲーミングマウスなのに“フィット感”も調整できる「Corsair GLAIVE RGB」をテスト

操作の確実性を特に追求したデザインだ。それでいて、ホールド感は極めてスタンダードな感触。特殊形状による違和感がゼロというのが本製品のコンセプトをよく現していると思う。

ガッチリとしていていかにも強そうなホイール 彫りの深いサイドボタン

そして本製品ならではの特徴となっている、交換可能なサムグリップ。

マウス左側面、親指で押さえることになるサムグリップ部は、マウスの使用感を決める上でトップレベルの重要ポイントだ。ここの形状が合う合わないでマウスを選んでいる人も多いと思うが、本製品はそこが3種類にチェンジできるというのがウリである。こればかりは試してみないとわからないというやつだ。

交換可能なサムグリップ部品 簡単に外せる

なお、このサムグリップ部はマグネットで固定されているため、つまんで軽く引っ張れば簡単に取りはずせる。装着もカパッとはめるだけであり、一瞬だ。使用シーンの変化に応じて常時切り替える、という使い方も視野に入れた使い心地である。

デフォルトで装着されているサムグリップは、なめらかなラバーコーティングが施され、ツルっとした形状のスタンダードなものになっている。これに加えて、エンボス付きのラバーコートが施されたサムグリップが2種類。ストレートな形状のものと、スカート付きのものだ。

このエンボス加工ラバーコートが非常に強力で、親指に接着するかというほどの勢いでグリップする。一方でこの手の構造にありがちな「トゲトゲしさ」はほぼなく、長時間使用においても快適な印象だ。特にストレートタイプのラバーグリップは、主に指先でホールドする、いわゆるつまみ持ちに適す。強力なグリップのおかげでクリックやドラッグ時に余分な力を加えずに済むため、FPS系ゲームのような素早く・細かい操作を要求するゲームに最適だ。

ストレートタイプのラバーグリップを装着。FPSプレーヤーが好みそう スカートタイプのラバーグリップ。安定感が増し、よりリラックスして操作できる

スカート付きのラバーグリップもなかなかいいものだ。親指から完全に力を抜いても、底面までラバーコートが広がっているおかげで多少のグリップが維持される。これは、どちらかというと手のひらを中心にホールドするかぶせ持ちでの利用に有利だ。マウス移動時の手首の負担を減らすことができるので、長時間連続した作業やRTS系、MOBA系のゲームで一段上の快適さを提供してくれるだろう。

FPS向き、RTS向きと大雑把に分類してみたが、もちろん個人個人のスタイルによっても変わってくるところ。使用シーンや操作スタイルそれぞれの違いに対して、このマウス1つあればだいたいカバーできるというのが最大のメリットといえそうだ。