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Jan

工具などの帯磁イライラを解消!! 一瞬で着磁・消磁できる便利グッズを試してみた

アーッ!!! このピンセットまた帯磁してるーッ!!! とイラつきがちな筆者です。ありませんか? ピンセットやドライバーの帯磁。

帯磁(着磁/磁化)とは、金属が磁気を帯びること。帯磁した金属は磁石になっちゃうわけですね。金属の種類にもよりますが、例えば鉄は帯磁しやすく、磁気を発するものの近くに置いておいたりすると帯磁してしまいます。帯磁すると、鉄などの金属(強磁性体)がくっつくようになっちゃう。

帯磁したピンセットには鉄など部品が吸着されます。1つの部品を拾い上げるには都合がいいんですが、複数の部品の中から1つを拾い上げるには困りものこちらは帯磁したドライバー。磁力で先端にネジを吸着させておき、手軽にネジ穴へとネジをセットできて便利です。その一方、ドライバーに鉄粉などが吸着しやすくなるのが困りもの

帯磁したピンセットやドライバーは、時として便利ですが、場合によっては不便。ともあれ、だいたい知らない間に帯磁しちゃうんですよね。やがて手持ちのピンセットやドライバーがどれも帯磁した状態になったりして。

工具などの帯磁イライラを解消!! 一瞬で着磁・消磁できる便利グッズを試してみた

ちなみに、帯磁の原因は前述のとおり磁気の発生源。磁石やコイルを内蔵したモノや磁力を利用する器具などがそうですが、すでに帯磁している金属製品が別の金属を帯磁させることもあります。帯磁したペンチが原因でピンセットも帯磁、とか。

磁気の発生源を見つける簡単な方法は、コンパスを近づけること。コンパスの針が動く(引き付けられる)なら、ソレは磁力を帯びています。

コンパスの近くにハサミを置いたら、コンパスの針が正しい方角を示さず、ハサミのほうを向いてしまいました。このハサミが帯磁していることがわかります後述の消磁器を使ってハサミを消磁(磁力を除去すること)。コンパスの針は正しい方角を示しています。ハサミから磁力が失われたというわけです

帯磁した工具を消磁する(磁力を取り除く)グッズはあります。マグネタイザーなどと呼ばれる磁石が埋め込まれた穴空きのグッズで、そういったものを使えば着磁および消磁が可能。価格は1,000円前後で、安いものは500円くらいで買えたりします。

そんなマグネタイザーを筆者も使っていましたが、着磁も消磁も、あまり強く行なわれなかったりします。「帯びる磁力が弱い~」「磁力を消しきれない~」みたいな鬱憤が少々残りがち。

帯磁した金属や永久磁石から磁力をなくすには、その金属に見合った高温(キュリー温度)で熱するという方法もあります。ですが、金属の強度が失われることや、高温での処理やその危険性など、現実的ではありません。

そこで、より本格的で高性能な器具を使うようになりました。実際に使うとアラ素敵♪ ガッツリと着磁・消磁を行なえちゃうのでした。