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Dec

PCの使いすぎで手首が痛い? それならゲーミングマウスを試せば人生が変わる(かもしれない)

1)DPIは無視する: 「DPI」とは、マウスを1インチ(2.54cm)動かしたときにカーソルがどれだけ移動するかを示す数字だ。ただ、これはマウスの感度を誇張して宣伝しているだけで、マーケティングには有用かもしれないが、一般のユーザーにとってはそれほど意味をもたない。

2)ボタンが少ないものを選ぶ: ボタンは10個もいらない。敵を倒すために武器を頻繁に持ち替えるには便利かもしれないが、ゲームをしないなら必要ないはずだ。それにボタンが多ければ値段も高くなる。ついでに、親指の位置にあるボタンはむしろ邪魔に感じるだろう。

3)レイテンシーは重要: これはマウスを操作したときの応答速度を測定した数値で、遅延ゼロや、ワイヤレスマウスが実は有線マウスより反応が速いことを売り込みたいときに使われる。ただ実際はワイヤレスでも有線でも特に問題はない。個人的にはワイヤレスがいいと思うが、ワイヤレスマウスはバッテリーが必要になる。とにかく、どちらにしても使い心地という意味ではそれほど差はない。

23ドル(約2,500円)の有線マウス「SteelSeries Rival 110」や、50ドル(約5,380円)のワイヤレスマウス「Logitech G305」(日本では「Logicool G 304」)といったシンプルなゲーミングマウスでも、安価な普通のマウスよりはるかに使いやすい。ほかにも、Cooler Master、CORSAIR、Razerといったメーカーの製品もおすすめだ。

PCの使いすぎで手首が痛い? それならゲーミングマウスを試せば人生が変わる(かもしれない)

マウスひとつで人生が変わる!?

近い将来にパソコンの前に座っている時間が短くなりそうな職業は、いまのところ存在しない。それどころか多くの人が在宅勤務を強いられて、台所のテーブルやリヴィングルームのどこかで仕事をしている状況だろう。

こうした場合、性能の優れたマウスは重要なアイテムになる。ゲーミングマウスなんて大げさなと思うかもしれないが、自分の手に合ったマウスを使うことで得られるものはたくさんある。

ゲーミングマウスを購入したことで手首を冷やすために休憩を頻繁にとる必要がなくなり、生産性が向上した──という話をしてもいいのだが、そんなことより手首の痛みがなくなったことが本当にありがたい。

信じてもらえないかもしれないが、本当にマウスを変えるだけでそうなったのだ。マウスで人生が変わったと言っていいだろう。


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TEXT BY MATT JANCER

TRANSLATION BY CHIHIRO OKA