05

Nov

エディターを快適に使うためのテクニック ~「EmEditor」は痒い所に手が届く

「EmEditor Professional」をさらに使いやすくしよう!

初期状態の「EmEditor Professional」は、行番号もルーラーもなく、機能の豊富さを匂わせる多段表示のツールバーを除けば、比較的プレーンな状態だ。まずは、自分が使いやすいように「EmEditor」をカスタマイズしていこう。今回も前回同様Q&A形式で解説を進めていく。

【Q.】行番号やルーラーを表示するにはどうすればいいのでしょう?

【A.】行番号やルーラーを[表示]メニューで有効化すれば常に把握することが可能。

[表示]メニューから行番号やルーラーを表示

現在利用している編集モードの場合だけ行番号やルーラーを表示したい場合は、[ツール]-[現在の設定のプロパティ]ダイアログの[基本]ページへアクセスする。すると、行番号やルーラーなどの表示をカスタマイズできる。ここで行ったカスタマイズは他の編集モードへは影響しないため、プレーンテキストのときは行番号・ルーラーを表示したくないが、C++言語のソースコードを編集するときは表示したいといったニーズにも対応できる。

[ツール]-[現在の設定のプロパティ]ダイアログの[基本]ページから行番号やルーラーなどの表示をカスタマイズ編集モードとは?

「EmEditor」はプレーンテキスト(普通のテキストデータ)からCSV/TSVデータ、プログラミングのソースコードまで、さまざまなタイプのテキストを扱えるが、それぞれに最適なエディター設定は異なるだろう。

そのため、「EmEditor」には複数の編集モードがビルトインされている。プレーンテキストの場合は「Text」モード、C++言語のソースコードの場合は「C++」といったように、複数の設定を切り替えて利用できるというわけだ。なんなら自分で独自の編集モードを定義することもできる。

編集モードの切り替えは、ステータスバーにある編集モードエリアのダブルクリックで行える。もっとも、「EmEditor」は開いたファイルの拡張子から自動で編集モードを推測して切り替えてくれるので、手動で編集モードを切り替えることはめったにないだろう。

編集モードの切り替えはステータスバーのダブルクリックで行える

【Q.】見やすい文字数で文を折り返すことはできますか?

エディターを快適に使うためのテクニック ~「EmEditor」は痒い所に手が届く

【A.】「EmEditor」では、[表示]メニューで以下の4つの折り返しモードを選べる(太字は「メモ帳」にはない機能)。キーボードショートカットも覚えやすいので、一緒にマスターしてしまおう。

折り返さない指定文字数で折り返し(80文字)ウィンドウの右端で折り返しページの右端で折り返し

日本語のテキストは、1行を半角換算で80文字程度におさめると読みやすいといわれており、「EmEditor」の[指定文字数で折り返し」もそれが既定となっている。カスタマイズしたい場合は、前述の[ツール]-[現在の設定のプロパティ]ダイアログの[基本]ページを利用しよう。

ちなみに、[ページの右端で折り返し]は印刷時にテキストが切れてしまわないように折り返してくれる。印刷前提のメモを書いている場合に役立つオプションだ。

【Q.】書いたテキストの文字数を知る方法はありますか?

【A.】「EmEditor」には、カーソル位置と選択テキストの文字数をステータスバーに表示する機能が備わっている。つまり、[Ctrl]+[A]キーですべてのテキストを選択してしまえば、ステータスバーにテキストの文字数が現れる。右クリックすれば[コピー]コマンドでクリップボードへコピーすることも可能だ。

[Ctrl]+[A]キーですべてのテキストを選択すればステータスバーでテキストの文字数を確認できる

そのほかにも、[ツール]-[プラグイン]-[単語数]オプションを有効化すれば、サイドバーで文字数などの統計情報をチェックできる。今回は割愛するが、豊富なビルドインプラグインも「EmEditor」の魅力といえるだろう。

【Q.】行頭や行末の禁則処理をカスタマイズするにはどうすればいいのでしょう?

【A.】[ツール]-[現在の設定のプロパティ]ダイアログの[禁則処理]ページで、行頭に来てほしくない文字と、行末に残しておきたくない文字を指定可能。「ゃ」「っ」などの小書き文字や音引き「ー」などは行頭禁則文字にしておくと日本語が読みやすくなる。

[ツール]-[現在の設定のプロパティ]ダイアログの[禁則処理]ページ

【Q.】ツールバーのボタンを大きく見やすくできますか?

【A.】解像度の高いディスプレイなどでツールバーのボタンが小さすぎて見にくい場合は、[ツール]-[ツールバーの変更]メニューからカスタマイズダイアログへアクセスし、[大きいアイコンを使用する]オプションをONにすればよい。

[ツール]-[ツールバーの変更]メニューからカスタマイズダイアログへアクセスしてボタンの表示を大きくする

【Q.】ツールバーによく使う機能のボタンを追加するにはどうすればいいのでしょう?

【A.】最上段のツールバーはユーザーがカスタマイズ可能となっており(新規に作成することも可能)、好みのコマンドボタンを追加・削除できる。ツールバーをダブルクリックするか、または[ツール]-[ツールバーの変更]ダイアログで[ツールバー 1]を選んで[カスタマイズ]ボタンを押せば、ボタンの入れ替えを行うダイアログが表示される。

ツールバーに好みのコマンドボタンを追加・削除