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刺激的なガジェット満載の「聖地」で、最新のハイスペPCを体験。これで20万円以下は魅力だ

新しいものってどうしてこんなに楽しいのか!

ギズモードを読んでる皆さんであれば「未来」「最先端」「最新ガジェット」のような言葉に、ビビっと反応するのではないでしょうか。そして、できることなら実物を触ってみたいと思うのでは?

なーんてことを編集部の人たちと話していたら「ヤマダさん、b8ta(ベータ)とか好きそうですよね〜」と言われまして。そういえば聞いたことがあります。b8taというシリコンバレー発のガジェットショップが東京に進出したと。そこには最新ガジェットがズラリと展示してあって、タッチ&トライもできるとか。

「ちょうどb8taで面白そうなノートPCの展示が始まるので、見に行きませんか?」

そう言われたのでホイホイ見に行くことにしました。そのPCの名前は「raytrek(レイトレック) R5-TA6」。ドスパラのクリエイター向けPCブランドの最新モデルなんですけど、「クリエイターのことを考え抜いた、クリエイター・マルチツール」っていうコンセプトだそうな。ほぉー! 面白そう。

思えば、最新ガジェットのお店でノートPCを展示するっていうのも面白い。PCってスペックで判断できる部分がある一方で、実物を見て触って初めて分かる部分もあると思うんですよね。感触が実感できるのうれしい!

夢のガジェットショップだこれ!

というわけでやって来ました、有楽町のb8ta。このお店にはスタートアップ企業が作ったばかりの新製品や、クラウドファンディングから生まれた気鋭のプロダクトなど、普通のお店ではお目にかかれないガジェットが並んでいるんです。いわく、発見と体験ができる店。

入り口でコロナ感染対策のアルコール消毒をしていざ入店。

店内、もうこれタマリマセンよ。「これ、ネットで見たことあるやつ!」な発見がいーっぱい。転がして距離を測るデジタルメジャー、日本に上陸したばかりのe-Bike、独自システムのスリーピングガジェット、磁石のおもちゃ、子供向けのIoTギターなどなど。時間が許すなら全部を触って試したい気持ちです。ガジェットヲタの聖地は有楽町にあったんだなぁ…。

お近くに来た際はぜひ立ち寄ってみてくださいな。ギズモードがお好きなら、このお店はきっと好きになるはず!

クリエイター向けPCの実力をチェック

なるほど、この刺激いっぱいのショップにクリエイターのための道具たる「raytrek R5-TA6」が展示されるのは納得です。

では早速、現物を見てみましょうか。本体はこんな佇まいです。

ふむふむ、シンプルでスタイリッシュなノートPCですね。クリエイター向けのノートPCというと、座布団のようなドッシリとしたPCをイメージしがちですが、思ったよりスリム。持ち運びにも良さそうですし、テレワークでの取り回しも良さそうですよ。

天板にはraytrekのロゴ。ロゴがセンターじゃなくて右寄せなのがシブくない? 背面や側面部分にチラっと見えるエアフローのためのダクトが良いデザインアクセントになってますね。メカメカしくもあり、シンプルでもある。

ここで「raytrek R5-TA6」のスペックをおさらいしておきましょう。

CPU…Intel Core i7-11800H

刺激的なガジェット満載の「聖地」で、最新のハイスペPCを体験。これで20万円以下は魅力だ

メモリ…32GB(カスタマイズモデルで最大64GB)

GPU…NVIDIA GeForce RTX 3060+インテルUHDグラフィックス

ストレージ…1TB NVMe SSD(カスタマイズモデルで最大2TB)

ディスプレイ…1,920×1,080ドット 15.6型 ノングレア液晶(sRGBカバー率約99%)

重量…約2.1Kg

GPU搭載で約2Kg、なかなか良きバランスじゃあないですか。CPUも最近のハイパフォーマンスゲーミングPCに採用され始めているCore i7-11800Hで、性能的にはかなりゴン攻め。8コア16スレッドのマルチスレッド性能は、複数ソフトを起動するクリエイティブワークにおいては心強い。

あと実物を触って分かったのは、キーボードが良い。テンキー搭載、これはポイント高いですよ。自宅だと基本的に外付けキーボードで作業するんですけど、外付けキーボードにはテンキーが欲しい派なんですよ、僕の場合は。なぜなら数値をガツガツ打ち込みたいから。

Adobeのソフトのようなクリエイティブツールを使ってるときも、数値入力を要求されるシーンは少なくありません。ところが、自宅の有線キーボードにはテンキーがあるけど、出先で操作するノートPCにはテンキーが無い。こうなるとどうも効率が…と感じるときがしばしばあるんです。テンキー搭載ノートPC、とても良いと思う!

右側にはUSB-A×2とSDカードリーダー。SDカードリーダー内蔵はありがたいです。出先でカードリーダーを忘れて写真を読み込めない、なんてこともままあるので…。

左側にはUSB-Aとヘッドホン端子のほかマイク端子も搭載。マイク挿せるの、珍しくない? これはボイチャやWeb会議も捗りますな。

後ろ側にはThunderbolt 4とHDMI、イーサネットの口が付いています。映像出力もできて、転送速度も速くていいことずくめなThunderbolt 4搭載はうれしい。そのほかも過不足なく、接続性良さそう。

ディスプレイもチェックしてみましょう。Lightroom Classicがインストールされていたので、持ってきた写真を読み取ってレタッチしてみました。普段13インチのノートPCを使っていると、15.6インチの広々さは快適ですねぇ。色域表現については、sRGBカバー率約99%と十分。店内はかなり明るい環境でしたが、非光沢のおかげで映り込みも気にせず色を確認できました。

また、演算性能をチェックするためRAWの一括書き出しや重めの処理なんかも試してみましたが、問題なし。やはりCPUが効いてます、馬力が違いますよ。Premiere Proのような動画ソフトは試せませんでしたが、GPUもGeForce RTX 3060ですしバリバリ動いてくれるでしょう。

そして、ソフトを動かしてみるとキーボードの良さが再認識できます。テンキー、マジ良いですよ。Lightroom Classicの数値も上からダカダカ打ち替えていけるし、表計算ソフトの数値入力もスマート。テンキー搭載のハイスペックノートPCを探してる人には、ぜひ味わってほしい快適さです。

多くの人に「使いやすい」と言ってもらえるであろうモデル

触ってみたら、コンセプトの「クリエイターのことを考えぬいた、クリエイター・マルチツール」という意味が分かった気がします。

なんせ全体的に使いやすい=バランスが良い。マルチツールと呼ぶゆえんはここにある気がします。

今回の展示製品はメモリ32GBモデルでしたが、カスタム可能モデルを購入してメモリやSSD容量をアップグレードすれば、さらにクリエイティブワークに強くなれる可能性も秘めてます。BlenderやCinema 4Dのような3Dソフトを複数動かすなら、メモリを64GBに拡張するのも一つの手。

最後に価格です。「raytrek R5-TA6」の価格は、カスタム無しだと19万9980円(2021年8月20日現在)。そう、20万円いかないんですよ。クリエイターやゲーミング向けのノートPCって、10万円台と20万円台とで世界が変わると思うんですけど、Core i7-11800HとRTX 3060の組み合わせでアンダー20万は、かなり良いバランスなんじゃないかなぁと。

というわけで、「raytrek R5-TA6」をたっぷり触ってきました。スペック、価格、デザインなど、多くの要素についてユーザーにとっての使いやすさと選びやすさを体現した、分かりみの深いノートPCでしたね。b8taにて2021年9月1日まで展示してあるので、お近くに来た際はぜひ触って確かめてみてください!

今ならノベルティももらえますヨ。マイクロファイバークロスはなんぼあっても良いからね。

raytrek R5-TA6 32GBモデル(展示製品)の詳細はこちら

raytrek R5-TA6 カスタム可能モデルの詳細はこちら

Photo: 小原啓樹Source: サードウェーブ